七夕 朗読コンサート

こん

美術家ジョナサン・ポロフスキーのようなタイトルですが、夏目漱石です。
星新一のユーモラスな短編小説と、漱石の「夢十夜」から二編を田島さんの笙の音色とともにお届けします。(中尾)

日時 2007年7月8日(日) 午後2時〜3時半
場所 森美術館
出演者 中尾幸世 (朗読) 田島和枝 (笙)
サポート 須田医院 株式会社 ジョイント
(上記サポートにより入場無料です)

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私も京都からコンサートへ行く予定です。
今から楽しみにしています。
双調


田島和枝さんのむすびひめサイト http://www008.upp.so-net.ne.jp/musubi-hime/index.html

田島和枝さんのサイト http://tajimakazue.jp/

森美術館へのアクセスは下記のアドレスをご覧ください。電車の場合、久ノ浜への本数なども少ないので余裕を持ってお出かけください。


森美術館 http://www.joint-net.jp/moribi/moribi
〒979-03 いわき市大久町大久字稲荷前2-2

アクセス http://www.joint-net.jp/moribi/access.htm

朗読は夏目漱石の夢十夜 http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card799.html 青空文庫と星新一の夢20夜(げんまろさんの掲示板書き込みより、文庫版「つねならぬ話」に夢20夜が収録されているとのこと、購入は例えばこちらの、アマゾン嫌い

音楽は(たからべさんの掲示板書き込みより抜粋させていただきました)
朗読会の曲目リスト 投稿者:たからべ 投稿日:2007年 7月 8日(日)17時19分53秒
本日演奏された曲の曲名は、以下のようだったようです。
・黄鐘調調子(おうしきちょうちょうし)
お話の合間は、即興だったようです。
・「星の輪」一柳慧 より
・「One 9」ジョン・ケージ 1より
・壱越調調子

星新一終了後、
・越天楽今様(草笛との演奏)



さて・・・

中尾幸世さんの声は「不可思議」が良く似合う、そう思うのです。

今までも宮澤賢治をはじめ、中尾幸世さんの朗読を聴いてきましたけれど、今回の夏目漱石の夢十夜はいつにも増して秀逸でした。
囁きかけるその声が、森美術館を晴天の青空のもと、涼しい風が流れ込んでくるそんな森美術館を、いっとき、不可思議の気配に染め上げる。
夢十夜の「死にます」と囁く女の言葉を偽りのない当然のこととして、聴く側である私達は、その物語男と同様、受け入れてしまう。女の枕元、彼女の言葉に戸惑う男の姿が、今にも中尾幸世さんと私達の間に浮かび上がり、
そして女を見送った彼は確かに、その女が生き返るのを百年待ち続けたのだと、有り得ないはずの事柄まで素直に受け入れてしまえるのです。
そして、田島和枝さんの笙の音、 音と光はその本質に「振動」という事実が有り、特別な条件が揃えば、光を聴き、音を見ることができるかもしれない、そしてまさにこの時、条件が揃い、笙の音に不可思議な色を見たのではないか、そんな不可思議な思いにかられるのです。
声と音の二つの色、いえ、無数の色が重なり、また、それぞれ一つの色に戻りして、音が色を生み、物語を紡ぎ出した、そんな幻想の世界に浸る森美術館での一時でした。



準備風景



森美術館遠景


森美術館から外を眺める。(こういうところでお金の心配をせず暮らしたいと切に思う)


いらっしゃった方から写真をいただきましたら追加します。