1980年3月 『月刊放送批評』
女性新鋭評論
「四季・ユートピアノ」をみて、中尾幸世の単音を感じた

佐々木昭一郎の世界  中津涼

 りんごの郷、雪深い北国に生まれ、幼い頃に兄をなくし、両親をなくして貧しい祖父母に育てられるという、一般にいうところの”不幸な境遇”の少女がいる。少女は或る日”音”をみつけた。
Aの音叉だ。

(一部記事より抜粋)