====== 1983.3 「小説新潮」 (P221〜228)アホウドリの女性不案内 その@ 風のように、夢のように(「アホウドリの女性不案内」阿奈井文彦著 新潮社 単行本出版1985.8.20) ======

『アホウドリの女性不案内』阿奈井文彦著 新潮社刊 ISBN4-10-358901-9 C0023

これは阿奈井文彦氏が中尾幸世さんをはじめ、林真理子、杉浦日向子、西村由紀江など23人の女性へのインタビューを元に書き下ろした随想集です。\\
阿奈井文彦氏の文章をすべて載せるわけにはいきませんが、中尾幸世さんの日常や思想など、かなり興味深い内容となっております。


『アホウドリの女性不案内』一部抜粋

−あの白い馬を飼っているルイジ老人の言葉はよかったなあ−

「ええ、ルイジさんは、本当にあのポー川のほとりにすんでいる老人なんです。\\
ドラマに出てもらって、べつに決った台詞はなかったんですけど、\\
お前は若いよ。若さはすばらしい。若さも一生に一度のもの。私は年老いた。夢は消えてしまった。\\
と、ルイジさんは仰って、\\
CHI VA PIANO VA LONTANO (静かに行く人は、遠くへ行く)\\
という言葉を贈ってくれたんです。\\
ピアーノ、ピアーノ、\\
ゆっくり仕事をしなさいって」

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